元気です。
かなりの期間が空いてしまいましたが、僕は元気です。上半期は激動でしたね。記録的な寒さに始まり異例な速さでの梅雨明け。そしてこの暑さ…^^;
また、ぼちぼち更新しますのでよろしくお願いします
では、また。
ハワイ・マレー沖海戦という映画の話
今回は日本初の本格的な特撮映画であるハワイ・マレー沖海戦という映画の話です。
1942年に太平洋戦争開戦1周年記念に製作された映画であり、配給は社団法人映画配給社(初公開)再公開は東宝
監督は山本嘉次郎氏(1974年死去)
特撮はのちにウルトラマンやゴジラを製作する日本特撮の父円谷英二氏(1970年死去)
この作品では円谷氏が得意とするミニチュア作成を生かし見事な真珠湾のセットを完成させました。
このリアルさは、海軍報道部や朝香宮鳩彦王(1981年死去)を驚かせ戦艦大和でこの映画を見た宇垣纏(1945年死去)は日記に「良い出来」と記したくらいでした。
しかし、製作は時代的に困難を極め、海軍省が政策を命令したのに肝心の資料提供は「カツドウ屋は信用できん」として拒否されました。作中の艦は赤城とされていますが、見学は許されず、当時すでに旧式であった鳳翔しか見学が許されず、着艦装置は取材すら断られたとのちに山本氏や円谷氏が語っていたそうです。途方に暮れているとカメラマンのハリー三村こと三村明氏(1985年死去)がどこから入手したアメリカの雑誌ライフに載っていた空母を参考とし、数少ない写真提供から寸法を割り出し、円谷氏を筆頭とする美術スタッフにより製作されました。しかし、検閲の際にとある宮家の貴族議員から「アメリカの空母ではないか」大激怒し公開中止になりかけ、のちに山本氏と円谷氏は、「はらわたが煮え繰り返った」と語っていました。元はと言えば、資料提供を拒み仕方なくアメリカの艦船を参考にしたのです。また、プロパガンダの一環もあるため敵が一切抵抗をしないなもありますが、その出来からGHQですら、実写だと勘違いしたという伝説があります。これのせいで円谷氏は戦後GHQにより役職を追放されますが、1954年にゴジラを製作し大ヒットを生むなどします。プロパガンダの作品ではありますが、円谷氏の手を抜かないミニチュア製作は、多くの海軍関係者を驚かせ、ゴジラやウルトラマンでもその情熱は尽きることなく続けて多くの若者たちに多大なる影響を与えた円谷氏が初めて担当した映画。是非とも一度見てはいかがでしょうか。今回はここまで。それではまた。
卒業という映画の話
今回は、1967年公開のアメリカ映画であり当時の若者から絶大な支持を集めた映画「卒業」(原題 THE GRADUATE)についてです。
写真はかつて篠崎書林という日本の出版社が発売していたものです。
原作はチャールズ・ウェッブ(2020年死去81歳没)の小説です。
当時の時代背景として、ベトナム戦争で出兵する若者達の反発を綴った反戦作品が多くアメリカに作られており、この作品群をアメリカン・ニューシネマと呼ばれているそうです。この時期から、ボブ・ディランを筆頭としたフォークソングが誕生しました。日本では1968年に公開され、1976年に大塚博堂(1981年死去37歳没)氏によりダスティン・ホフマンになれなかったよなどの曲が作られたり、のちに多くの作品にもパロディが生まれるほどの影響を与えた作品です。テーマ曲はサイモン&ガーファンクルのサウンド・オブ・サイレンスが使われ、劇中では、スカボロー・フェア–詠唱–が流れるなどサイモン&ガーファンクルのタイアップだったりします。
監督はマイク・ニコルズ(2014年死去83歳没)
主演はダスティン・ホフマン
余談ですが、卒業には続編があり、卒業パート2というのがあります。卒業とパート2の日本語訳はハヤカワ文庫が販売していましたが、現在は絶版扱いなのか入手困難です。さらにいうと篠崎書林も入手困難だったりします。
当時卒業がどれだけの若者達に影響を与えた作品です。しかし、最後はハッピーエンドではなく鬱エンドような気もします。
しかし、ストーリーはかなり面白いし、曲の入り方もかなりうまいので、見る価値はある作品だと思います。
今回はここまでです。では、また
広辞苑比較
今日、よく行く中古屋に行くと、なんと広辞苑の第二版補訂版が300円で売っていたのを発見したため、即決で購入した。今回は、広辞苑第三版を比較対象として、比較していく。
まずは、ハードカバー表紙。第三版の方が若干長く、真ん中に白い線がる。
次に背表紙。
こちらは大して変わりはない。
次に裏表紙。こちらは価格以外に違いはない。
次に裏の背表紙。第三版には、表記がある。
次に広辞苑本体。左が第二版補訂版右が第三版である。色味大して変わりがない。
最後はページ数第三版は3669ページ(本文印刷の記載ページを含めて)第二版補訂版は2450ページである。
ざっくりの比較はこんな感じである。
今回はここまで。ではまた。
増えた本の話後半
後半である。次は文庫関係
まずは岩波文庫から
アポロードスギリシア神話
高津春繁訳
怪談 不思議なことの物語と研究
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)作
平井呈一訳
審判
カフカ作
辻瑆訳
みずうみ他四編
シュトルム作
関泰祐訳
角川文庫
講談社文庫
青春の門築豊編下
ギリシアの神々
増野彩子 田名部昭訳
江戸川乱歩傑作集
砂の器(上、下)
点と線
創元社推理文庫
ミニ・ミステリ傑作集
中村保男、吉田誠一
オリエント急行の殺人
長沼弘毅訳
以上である。
岩波ギリシアと講談社ギリシアは母の実家から持って帰って、青春の門はいきつけのリサイクルショップで買い、松本清張、クリスティー、乱歩は買ってきてもらったり、エラリーは別の古本屋で買い、ハーンは新品で買ったのだ。当然だが、本棚のに収まらない。
死ぬまでに読み切れるか不安である。
今回はここまで。では、また