卒業という映画の話

今回は、1967年公開のアメリカ映画であり当時の若者から絶大な支持を集めた映画「卒業」(原題 THE GRADUATE)についてです。f:id:mgc1965y:20210213203650j:image

写真はかつて篠崎書林という日本の出版社が発売していたものです。

原作はチャールズ・ウェッブ(2020年死去81歳没)の小説です。

当時の時代背景として、ベトナム戦争で出兵する若者達の反発を綴った反戦作品が多くアメリカに作られており、この作品群をアメリカン・ニューシネマと呼ばれているそうです。この時期から、ボブ・ディランを筆頭としたフォークソングが誕生しました。日本では1968年に公開され、1976年に大塚博堂(1981年死去37歳没)氏によりダスティン・ホフマンになれなかったよなどの曲が作られたり、のちに多くの作品にもパロディが生まれるほどの影響を与えた作品です。テーマ曲はサイモン&ガーファンクルのサウンド・オブ・サイレンスが使われ、劇中では、スカボロー・フェア–詠唱–が流れるなどサイモン&ガーファンクルのタイアップだったりします。

監督はマイク・ニコルズ(2014年死去83歳没)

主演はダスティン・ホフマン

余談ですが、卒業には続編があり、卒業パート2というのがあります。卒業とパート2の日本語訳はハヤカワ文庫が販売していましたが、現在は絶版扱いなのか入手困難です。さらにいうと篠崎書林も入手困難だったりします。

当時卒業がどれだけの若者達に影響を与えた作品です。しかし、最後はハッピーエンドではなく鬱エンドような気もします。

しかし、ストーリーはかなり面白いし、曲の入り方もかなりうまいので、見る価値はある作品だと思います。

今回はここまでです。では、また